健康診断・人間ドック

肝機能検査


1)GOT、GPT

肝臓、心筋に多く含まれる酵素で、これらの組織が障害を受けると上昇します。GPTはGOTに比べて肝疾患の早期発見、経過の把握などに利用されます。


2)γ-GTP

肝疾患、特にアルコール性肝障害、胆道系の異常の把握に有用です。


略名 日本語名 基準値 高値を示す疾患 低値を示す疾患
GOT トランスアミナーゼ 13~30U/l 急性・慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、溶血、心筋梗塞 人工透析中、脚気、妊娠
GPT 男性:10~42 女性:7~23U/l 急性・慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、胆石発作 人工透析中、脚気、妊娠
γ-GTP γ-グルタミントランス
ペプチターゼ
男:13~64U/l
女:9~32U/l
アルコール性肝障害、肝外閉塞性黄疸、
肝硬変、肝癌、慢性肝炎


3)ZTT

急性・慢性肝炎や肝硬変、肝癌において高値を示します。


4)ALP

胆汁の流出障害、肝機能の状態把握に有用な検査です。


5)LDH

多くの臓器に存在し、肝障害で上昇が見られるほか、血液疾患、心疾患、腎疾患、肺疾患、悪性腫瘍などでも上昇します。


6)ChE

肝障害時の肝実質機能の指標の一つとして利用されます。ChEはタンパク質の一種であり栄養状態の改善時や過剰状態では高値を示します。


7)T-Bil

各種肝疾患の診断、胆汁うっ滞、黄疸の検査などに用いられます。
生理的変動の要因として性差(男性>女性)、運動後の上昇が見られることがあります。


略名 日本語名 基準値 高値を示す疾患 低値を示す疾患
ZTT 硫酸亜鉛混濁試験 2.3~12.0U 急性肝炎、肝硬変、自己免疫性疾患、多発性骨髄腫
ALP アルカリホスファターゼ 106~322U/l 胆石嵌頓、胆道系腫瘍、骨疾患、成長期、
甲状腺機能亢進症、肝硬変
LDH 乳酸脱水素酵素 124~222U/l 悪性腫瘍、溶血性貧血、肝疾患、悪性リンパ腫
ChE コリンエステラーゼ 男:240~486U/l
女:201~421U/l
脂肪肝、肥満、ネフローゼ症候群、糖尿病、高脂血症 肝硬変、急性・慢性肝炎、栄養障害、
有機リン中毒
T-Bil 総ピリルビン 0.4~1.5mg/dl 急性・慢性肝炎、肝硬変、溶血性貧血、体質性黄疸


8)総蛋白、アルブミン、A/G比

炎症性疾患、血液疾患、腸疾患、肝疾患、腎疾患、消耗性疾患などで増減が認められます。アルブミンはそのほとんどが肝細胞で合成されるので、肝障害が強い場合にはアルブミンが低値を示します。
総蛋白の増加はほとんどが免疫グロブリンの増加を反映しており、一方、総蛋白の減少はアルブミンの低下によるものが多いです。アルブミンはそのほとんどが肝細胞で合成されるので、肝障害が強い場合にはアルブミンが低値を示します。
種々の病態では、アルブミンは減少すること傾向にあり、一方グロブリンは増加することが多いので、アルブミンとグロブリンの比を算出したA/G(アルブミン/グロブリン)比の低下の有無で状態を推測することができます。

略名 日本語名 基準値 高値を示す疾患 低値を示す疾患
TP 総蛋白 6.6~8.1g/dl 高度の脱水、多発性骨髄腫 ネフローゼ症候群、肝硬変、栄養障害、手術
ALB アルブミン 4.1~5.1g/dl ネフローゼ症候群、肝硬変、栄養障害、手術
A/G比 アルブミン・グロブリン比 1.32~2.23 ネフローゼ症候群、肝硬変、栄養障害、手術



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