ストレスチェック
集団分析結果の見方
集団分析では、「仕事の負担」「仕事のコントロール度」「周囲のサポート状況」「心身のストレス反応」について把握することができます。全国平均や前年度結果と比較しながら、男女別、部署別といった集団としてのストレス傾向を知ることで、職場環境の改善につなげていきます。
結果の見方①
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対象人数 | 仕事の負担 | 職場のサポート | 健康リスク | |||||
量的負担 | コントロール度 | サポート | 上司のサポート | 同僚の負担 | 仕事のサポート | 職場の総合 | ||
全国 平均 | 1,323,756 | 8 | 7.7 | 7.4 | 8 | 97 | 99 | 96 |
業種 平均 | 9,172 | 7.7 | 7.6 | 7.2 | 7.9 | 95 | 101 | 96 |
事業場全体 (今回) | 300 | 8.3 | 7.9 | 7.3 | 8.2 | 97 | 98 | 95 |
事業場全体 (前回) | 295 | 7.8 | 8.5 | 7.4 | 8.4 | 91 | 95 | 87 |
- 健康リスクは、仕事のストレスの特徴から予想される心理的ストレス反応や検査の異常値、病気の発生などの健康問題の危険度を推測することができます。
- 総合健康リスクは、「仕事の負担による健康リスク」と「職場のサポートによる健康リスク」をもとに算出されています。
- 100を基準として評価し、数値が高いほどリスクが大きいことを表しています。一般に120を超えると既に、何らかの疾病が起こっている可能性が高いです。
- 職場の健康リスクは、業種平均や前回と比べてどうか確認してみてください。
結果の見方②
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多い(やや) | 仕事の負担(量)多い(やや) | 仕事の負担(質)多い(やや) | 身体の負担悪い(やや) | 人間関係悪い(やや) | 作業環境|
全国 平均 | 23 | 47.2 | 47.2 | 24 | 35.4 |
業種 平均 | 17.6 | 31.1 | 59.3 | 28.8 | 37.5 |
事業場全体 (今回) | 25.6 | 40.5 | 50.4 | 22.5 | 35.8 |
事業場全体 (前回) | 28.3 | 45.3 | 52.5 | 23.2 | 37.2 |
- 仕事の負担等について、「多い」「やや多い」と回答した人の割合(%)が示されており、数値が高いほどストレスの高い方が多いという結果(=悪い結果)になっています。
- 仕事の負担等の他に、仕事のコントロール度、周囲のサポート等、心理的・身体的ストレス反応についての項目があります。どの項目でも、数値が高いほど悪い結果になります。
- 前回と比較して、どのように変化しているかを確認することが大切です。
語句の説明
- 仕事の負担(質)が多い:
高度な判断力を必要とする仕事や緊張度が高く、責任の重い仕事が多い - 仕事のコントロール度が低い:
自分の裁量権や自由度が限られている(「この仕事は明日にまわそう」などと、仕事量の調節を自分ですることができない)
結果を見る時の注意
- 人数が少ないと、1人や2人の結果によって、割合が大きく変化します。部署ごとに検討する場合は、最低でも10人以上の集団となるように、分けることが必要です。
- ストレスチェックは同じ時期に行い経年変化も検討しましょう。同じ時期に行うのは仕事の季節の繁閑の影響を除くためです。
- 悪い結果だけでなく、良くなった点も分析しましょう。
- ストレス反応については、特に疲労感、不安感、抑うつ感に注意して分析してください。これらが悪化している場合は、全体的に職場のストレスが増加している場合が多いです。
- 結果に基づいて、職場の皆様で検討しあってみましょう。
ストレスチェック
個人結果の見方
個人報告書には、「仕事のストレス要因」、「心身のストレス反応」、「周囲のサポート」の3つの項目について、結果が表示されています。結果を見て、自分のストレスの状態やその原因を知ることで、自らストレスへの対処(セルフケア)をするきっかけとしましょう。
高ストレスの場合には、医師による面接指導を受けてセルフケアに役立つアドバイスをもらったり、適切な就業上の措置を講じてもらったりすることでストレスを軽減させることも可能です。
ストレス位置図

- 上の図は、「仕事のストレス要因」、「心身のストレス反応」、「周囲のサポート」の3つの項目の結果を総合し、ストレスの位置を表したものです。
- 点数が大きいほどストレスが大きいことを表わしています。
- ☆が㋐、㋑の位置にある場合は、高ストレス者と判定されています。
仕事のストレス要因

- どの項目も点数が高くなるほど、ストレスが大きいこと(=悪い結果)を表しています。
- 上のグラフでは、仕事のコントロール度がやや低いことにより、ストレスを感じていることが分かります。
語句の説明
- 仕事のコントロール度:
仕事における自分の裁量権や自由度がどれくらいあるか(「この仕事は明日にまわそう」などと、仕事量の調節を自分ですることができるかどうか) - 仕事の負担(質):
高度な判断力を必要とする、緊張度が高い、責任が重いかどうか
心とからだに現れた反応

- どの項目も点数が高くなるほど、症状が強いこと(=悪い結果)を表しています。
- 上のグラフでは、イライラ感を強く感じていることが分かります。
- 疲労感、不安感、抑うつ感の項目の点数が高い場合には、特に注意が必要です。
- また、身体愁訴の点数が高い場合は身体に様々な不調を感じているということです。医療機関の受診が必要な場合もあります。
周囲からのサポートの状況

- どの項目も点数が高くなるほど、サポートや満足度が不足していること(=悪い結果)を表しています。
- 上のグラフでは、家族や友人からのサポートが少ないことが分かります。前回と比べて全体的にサポートが少なくなり、ストレスが大きくなっていることが読み取れます。
- 前回と比較して、どのように変化しているか確認することも大切です。
語句の説明
- サポートの意味合い:
困ったときに話を聴いてくれるか、頼りになるかどうか
高ストレス者と判定されたら
高ストレス者内には一定割合のメンタルヘルス不調者が含まれており、早期の対応が望まれます。出来れば医師の面接を受けましょう。勤務状況や心理的な負担の状況、心身の状況を医師が聞いたうえで、セルフケアに関するアドバイスを行ったり、必要な場合には専門機関への受診勧奨を行ったりします。